Lenia

Conwayのライフゲームを連続化した、生物的な自己組織化パターンが自発的に移動・回転するセルオートマトン。

使い方

Leniaの個体は、Gray-Scottの斑点のようにランダムなノイズから自発的に生まれるものではなく、正確な初期パターン(種)を置いて初めて安定して動くことがほとんどです。今回のOrbiumデータは、Lenia開発者Bert Chan本人のリポジトリ(Chakazul/Lenia)から実際の値を復号して使っています。

方程式

A(t+dt) = clip( A(t) + dt·G(K∗A), 0, 1 )
G(u) = 2·exp(−(u−μ)²/2σ²) − 1
K(r) = exp(4 − 4/(4r(1−r)))  (0<r<1、半径Rで正規化)

Aは0〜1の連続値を取る1チャンネルの状態場です。Kは半径R=13のリング状カーネルで、中心(r=0)と外縁(r=1)でゼロ、中間(r≈0.5)でピークを持つ滑らかな山型をしています。K∗Aは近傍の加重平均で、これをuとして成長関数Gに通すと、-1〜+1の"成長率"が得られます。

Conwayのライフゲームとの対比が本質です。ライフゲームは状態(0/1)・空間(8近傍)・時間(世代)がすべて離散ですが、Leniaはこの3つすべてを連続化しています。その結果、グライダーのようなカクカクした移動パターンではなく、なめらかに滑空し、回転し、衝突すると弾かれ合ったり合体したりする、生物的な質感を持つ"生物(life form)"が生まれます。

プリセットの詳細

名前μσ特徴
Orbium unicaudatus0.150.017単尾。最も基本的なOrbium、直進しながらゆっくり回転
Orbium unicaudatus ignis0.1190.0148"炎"型。中心が窪んだ形状で、より複雑な自己修復挙動
Orbium bicaudatus0.150.014双尾。2本の"尾"を引きずるように移動
Orbium bicaudatus ignis0.120.0113双尾+炎型の組み合わせ

今後の発展:Flow-Lenia・ASAL

このシミュレーターはLeniaの最も基本的な単一チャンネル版です。以前話した発展形として:

今回のシミュレーターは、あなたが手でμ・σスライダーを動かして探索する"人力版ASAL"とも言えます。面白い個体を見つけたら、パラメータをメモしておくと良いかもしれません。

参考文献